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    大本営参謀の情報戦記【☆☆☆】
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      筆者の堀栄三氏は、情報分析で米軍の進行パターンを的確に予測したとして有名な人物。

      これは、自らの回顧録として作成した本。

      情報収拾とそこからの判断をいかに行うかについて、経験を元に説明している。

      とにかく一言一言に含蓄がある。

      [堀 栄三]の情報なき国家の悲劇 大本営参謀の情報戦記 (文春文庫)

      とにかく情報収拾に対する考え方が面白い。

      実際の情報とはいかに頼りないものか。

      それを様々な方向から分析して判断していこうとしている以下の文は重みがある。

      よく戦後の戦史研究家で、あのときこんな情報があったのに、どうしてこれを採用しなかったか、と批評する人がいる。しかし情報は二線、三線での交叉点を求める式の取り組みをやらないと、真偽の判断は難しい。

      情報とはかく非情なものだ。欲しいと思う情報は来てくれない。そして不完全な霧に包まれたような情報が、皮肉にも大手を振ってやってくる。欲しいものは二分、霧のようなぼんやりしたものが三分、あとの五分はまったくの白紙か暗闇のようなものであった。

      五分は暗闇という言葉はとても好き。

      運用を行う上でも全く同じ気持ち。

      全てがはっきりした状態では、すでに織り込み済み。

      欲しいもの二分、ぼんやりしたもの三分、といった状態でいかに判断するかが重要だと思う。

       

      現在になって戦史研究家と称する人たちが、一枚の電報を見つけて、「こんな電報情報があったのに、なぜこの情報を採用しなかったのか?」と、平和時の机の上での学問的批判をするが、戦場には戦場の特殊な雰囲気があり、その上不完全な霧に包まれた情報や暗闇の中の情報が大部分である。それが実戦と机上の戦史研究の違いであろう。

      相場を知らない上司ほど、上と同じような話をする。

      チャートを後から眺めて、「買ってれば儲かるよね」と。

      後出しジャンケンで話すことは本当に簡単だ。

       

      敵情判断で最大の難事は、言い切ることである。しかも情報の判断をする者には、言い切らなければならない時期が必ずやってくる

      これも至極の言葉。

      「言い切る」ことは本当に難しい。

       

      【まとめ】

      「インテリジェンス」というと、通常は情報の取得(スパイ行為など)といった派手なところに目が行きがち。

      しかし実際には、情報の解釈と判断が最重要だと感じさせる本。

      諜報機関の仕事は、断片的な情報から確実な判断を求められているということがわかる。

      翻って相場への関わり方も考えさせられる本。

      違った角度から相場について考えたい人は読んでみることをお勧めします。

       

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